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九電、今期業績見通し一転取り下げ 寒波など業績圧迫

九州電力は29日、2020年10月に公表した売上高2兆600億円、純利益300億円の21年3月期の連結業績見通しを取り下げ、未定にすると発表した。1月の強烈な寒波に伴う需給逼迫で価格が高騰していた卸取引市場からの調達が増え、業績が算定しづらくなったためとしている。新たな見通しは3月にも公表する方針だが、利益は従来予想を下回る公算が大きい。

記者の質問に答える九州電力の長宣也取締役常務執行役員

九電では1月7日に冬季の時間最大電力を3年ぶりに更新するなど、寒波の影響で電力需要が増加した。一方、最大出力100万キロワットの松浦発電所2号機(長崎県松浦市)がボイラーの通風機トラブルで出力が一時半減するなど供給が細り、需給が逼迫した。日本卸電力取引所(JEPX)を通じて購入する電力が増え、利益の圧迫要因になっているという。

29日記者会見した長宣也取締役常務執行役員は「(1月の)卸市場での調達量や価格についてはご容赦いただきたい」と述べ、詳細を明らかにしなかった。ただ、JEPXでの取引価格は20年12月に1キロワット時あたり10円前後だったが、1月に入って一時200円を上回るなど急騰。九州域外での電力販売を拡大しているグループ会社の九電みらいエナジー(福岡市)も市場調達量を増やしたことも影響したようだ。

長取締役は今後の見通しについて「足元では需給は一服しているが、2月以降の動向も見極めたい」と話した。配当は期末17.5円、年間35円とした従来予想を据え置いた。

同日発表した20年4~12月期連結決算は、純利益が553億円と前年同期の14億円から大幅に増加した。固定資産の減価償却費の計算方法を変更したことで、利益が大きく押し上げられた。売上高は3%増の1兆5468億円、経常利益は5.9倍の738億円だった。

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