福岡市と携帯4社、音声アプリ導入支援 視覚障害者向け
福岡市はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社と連携し、市・区役所や各社の携帯ショップで視覚障害者向けに音声コードアプリの使い方を無料で説明する取り組みを8月1日から始める。市によると、携帯4社と行政が視覚障害者支援で連携するのは全国初という。

視覚障害者向けのスマートフォンアプリ「Uni-Voice Blind」は、書類に記載された音声コードにスマホのカメラをかざすと、内容を読み上げる仕組み。長く複雑な文章も正確に伝えられるため、市はすでに新型コロナウイルスのワクチン接種の通知などに活用している。ただ、使い方を知る人は多くないという。
8月1日から市役所と各区役所、4社の携帯ショップ計8店舗で、視覚障害者にアプリのインストールや使い方の説明などのサポートを始める。高島宗一郎市長は「みんなで一緒になってアプリを広げていきたい」と話した。

7月28日には市内のソフトバンクの店舗で支援のデモンストレーションを公開した。アプリを体験した女性は「(アプリによって)自分ではっきり内容を把握できるようになる」と話した。