北九州市、10月にサステナ債を発行 R&Iが評価
北九州市は28日、資金使途を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に特化した市債「サステナビリティボンド」を10月下旬に発行すると発表した。機関投資家向けに100億円(年限10年)、個人投資家向けに5億円(年限5年)を発行する。調達した資金は洋上風力発電関連事業、防災対策事業などに活用する。

サステナビリティボンドは、ESG(環境、社会、企業統治)債の一種。格付け機関などによる審査で、環境改善と社会的課題への対処に取り組んでいると認定されると発行できる。市は今回、格付け機関の格付投資情報センター(R&I)から評価を取得した。
サステナビリティボンドはJR東日本など大企業が発行したことはあるが、「自治体では初めて」(市財政局)という。市は同ボンドを「北九州市SDGs未来債」と名付け、ESG投資に関心が高い投資家を開拓して資金調達手段の多様化と安定を目指す。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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