西日本シティ銀行、取引先の経費精算デジタル化で提携
西日本シティ銀行は取引先企業のデジタル化支援で、経費精算システムのラクスと提携したと発表した。ラクスが提供するサービスを使い、取引先企業の経費精算や受発注の管理、帳票の発行などのデジタル化を後押しする。同行の専門チームが顧客の課題を洗い出し、ラクスと共同で解決策も提案する。主に従業員が30人以上の中小企業を対象に、2021年度は100社程度へ導入を想定する。
ラクスは領収書の電子データ化や振込データの自動作成技術を持ち、「楽楽精算」などの商品名で全国7000社に導入実績がある。同行グループのクレジットカード会社、九州カード(福岡市)と連携し、ラクスのサービスを利用する取引先企業の従業員向けにコーポレートカードを発行。ラクスから同行にIT専門人材を派遣し、共同で顧客のデジタル化に対応する。取引先から寄せられた課題から共同で新サービスの開発にも取り組む。
西日本シティ銀行は20年、デジタル化を支援する「デジタルソリューションチーム」を新設。3月末時点で連携先からの派遣要員も含めて8人が在籍する。現在は約220社に支援をしている。
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