熊本空港、新ターミナル公開 TSMC進出でビジネス客も - 日本経済新聞
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熊本空港、新ターミナル公開 TSMC進出でビジネス客も

3月23日に開業予定の熊本空港(阿蘇くまもと空港)の新ターミナルビルが27日、報道機関向けに初公開された。2016年4月の熊本地震で旧ターミナルが大きな被害を受け、更地にした上で建設工事を進めてきた。熊本城の石垣や阿蘇の火山岩など熊本をイメージしたデザインで、地元の小国杉をふんだんに使った。

新ターミナルビルの投資額は約183億円。従来3階建てだったのを4階建てにし、延べ床面積は約1.4倍となる3万7800平方メートルになった。これまで16の飲食・物販が入っていたが、地元企業を中心に29に増やした。東京五輪・パラリンピックの選手村の交流施設「ビレッジプラザ」で使用した建築材も再利用している。

熊本空港はコロナウイルス感染拡大前に年間約330万人が利用していた。51年には620万人まで伸ばす目標を掲げる。開業日には台湾の中華航空(チャイナエアライン)がチャーター便の運航を予定。今後は観光面に加えて、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出に伴うビジネス需要にも期待する。

地震や災害への備えにも配慮した。耐震設計としたほか停電時に72時間対応できる非常用設備を持ち、地下水のくみ上げもできる。空港を運営する熊本国際空港(熊本県益城町)の新原昇平社長は「安心・安全に配慮した。利用客の声も聞きながら使いやすい空港へ成長したい」と話した。

2019年4月設立の同社は、三井不動産が代表企業となり九州電力など地元企業が加わる企業連合。熊本地震で大きな被害を受けた国内線、国際線のターミナルビルを一体的に再建し、23年3月の供用を目指してきた。

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