APU、「第2の開学」で新施設竣工 教学棟と学生寮

立命館アジア太平洋大学(APU、大分県別府市)は教学棟と国際学生寮を増設し、28日に竣工式を開いた。4月の「サステイナビリティ観光学部」開設などを柱とする「第2の開学」に合わせて学習環境を一層充実。「APUで学んだ人たちが世界を変える。」というビジョンの実現につなげる。
地上3階建ての新教学棟「グリーンコモンズ」(延べ床面積約6500平方メートル)は中央部分が木造建築で、大分県産スギ材を多用した。学生や教職員、地域や学外の企業・団体の人たちが交流できる共用スペースを豊富に設け、グループごとの討論や学習をしやすい構造の教室も多数用意した。

4階建ての新しい学生寮「APハウス5」(同約6200平方メートル)は全261室。1階と3階に大きなオープンキッチンを備え、さまざまな国・地域から来た学生たちが料理を通じて交流したり、パーティーを開いて打ち解けたりしやすくしている。
出口治明学長は式典で「持続可能な社会を構築できる人材の育成に挑戦し、多文化共生キャンパスをより進化させたい」とあいさつ。報道陣の質問に「これまでの『混ぜる』教育に加え、今までにない『解を出す』ことにも取り組む。それによって、未来を広げていきたい」との抱負も語った。
