MS&AD、熊本・球磨川流域で湿地保全 肥後銀など連携
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)は、九州フィナンシャルグループ(FG)傘下の肥後銀行や熊本県立大学などと連携し、球磨川流域の湿地再生による生物多様性の保全や防災に向けた活動を始める。球磨川流域の上流源頭部にある湿地や周辺部分で、グループ社員らが手入れをする計画だ。
MS&ADは各地で環境保全の取り組みを強化している。九州FGも自然環境の破壊リスクを開示する仕組みをつくる、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラムに参画するなど、グループとしてSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを進めている。
かつて球磨川流域の上流の谷筋には水田が多くあり、そこに様々な生き物がいた。水田の貯留機能によって、下流への雨水の流出を防いでいた面もあった。水循環の健全化を進めるなどで、生物多様性や治水効果の向上につなげることを目指す。