20年沖縄観光客、63%減の373万人 復帰後最大の減少率
沖縄県が26日発表した2020年の入域観光客数は前年比63%減の373万人となり、本土復帰以降で最大の減少率となった。新型コロナウイルスの感染拡大で外国人を含めて観光需要が大幅に減少した。21年に入っても感染拡大は収まらず、沖縄観光にとって厳しい状況がつづいている。

19年は観光客数が年間1000万人を超え、節目の年となった。外国人客の増加が大きく、同年の外国人客数は293万人となった。だが、20年は新型コロナにより一転して9割減の25万人となった。特に4月以降はゼロとなった。
国内客は52%減の347万人だった。観光客全体を月別でみると、4~5月の9割減から7月は7割減まで改善。だが、8月は県独自の緊急事態宣言もあり8割減に落ち込んだ。11月にやや回復したが、全国的な感染再拡大で12月は57%減だった。
県担当者は「大変厳しい。来訪者があっての観光業で、大変な痛手を受けている」と話した。回復の見通しについては「国内外の新型コロナ感染状況や政府の『Go To トラベル』の実施状況に左右される」とした。
併せて県が試算した20年の観光消費額は、64%減の2720億円だった。

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