福岡水素エネルギー戦略会議が総会、日鉄副社長が会長に
福岡県や地元企業などが参加する福岡水素エネルギー戦略会議は26日、オンラインで総会を開いた。新たに会長に就任した日本製鉄の佐藤直樹副社長は「水素はカーボンニュートラルのカギを握る技術で、様々な分野で活用が見込まれる。産学官が連携し取り組みを一層加速する」と述べた。
戦略会議は2004年に設立し、九州電力やトヨタ自動車、九州大学など850の企業や大学、自治体が参加する。新型コロナウイルス感染拡大で昨年は中止され、2年ぶりの開催となった。服部誠太郎知事は「県内企業の(水素分野への)参入を促進し、地域経済の発展を推進する」と話した。
県は北九州市と連携し、今秋から再生エネルギーの余剰電力で水素を製造し県内各地に運搬する実証事業をする。また、響灘沖を洋上風力発電の促進区域に指定してもらえるように国に要望している。