JR九州がリートに参入、オフィスなど運用
JR九州は25日、不動産投資信託(REIT)事業に参入すると発表した。4月以降に非上場の私募リートを組成し、グループで保有するオフィスやホテルなどの不動産をリートに売却する。JR九州は借り入れによる財務負担を増やさずに都市開発用の資金を確保する。
4月に設立予定の完全子会社、JR九州アセットマネジメント(福岡市)がリートを組成・運用する。金融機関など機関投資家から投資してもらう予定で、運用規模は未定。投資家は組み入れた不動産の賃料収入などから配当を得る。
リートにはオフィスや賃貸マンションなどの自社グループ物件を組み入れる。ただ駅ビルは「鉄道事業と一体のため」(青柳俊彦社長)対象外とする。
青柳社長は「数千億円程度を借り入れ不動産投資を進める予定だったが、コロナで事情が変わった」と説明した。JR九州はターミナル駅周辺の複合開発や賃貸マンション開発を進める方針だ。

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