福岡市、初の環境債 省エネ設備や地下鉄新車両調達に

福岡市は25日、資金使途を環境関連事業に特化した債券「グリーンボンド(環境債)」を2022年1月以降に発行すると発表した。同市が環境債を発行するのは初めて。機関投資家向けに50億円(年限10年)を発行する。調達資金は建て替えが進む博多区新庁舎の省エネ設備や、二酸化炭素排出量が少ない地下鉄の新車両の購入費などに使う。
環境債はESG(環境、社会、企業統治)債の一種で、自治体が発行するのは珍しい。発行するには格付け機関などの認証が必要で、このほど格付投資情報センター(R&I)から評価を取得した。将来は個人投資家向けにも発行を検討する。
25日にはオランダの電力関連サービス会社のアイチューザーと再生エネルギーの共同購入事業「EE電(いいでん)」を始めると発表した。同社が太陽光など再生エネを供給する新電力などに入札を実施し、最も安価なプランを提案した事業者と市民が契約できる仕組み。
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