「まん延防止」の時短要請、認証店は選択制 鹿児島県
鹿児島県は25日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の27日からの適用決定を受け、県内での対策をまとめた。対象区域は県内全域とし、飲食店には営業時間の短縮を要請した。このうち第三者認証店には酒類提供の有無などを選択できるようにした。

25日の対策本部会議で決定した。終了後、記者会見した塩田康一知事は「感染拡大に歯止めがかからず非常に厳しい状況。九州各県で足並みをそろえ、全体で抑え込んでいきたい」と述べた。
飲食店のうち認証店は営業時間を午後9時までで酒類を提供するか、午後8時までで酒類の提供停止かを選べるようにする。非認証店は午後8時までで酒類の提供停止を要請する。要請に応じた店には協力金を支給し、金額は中小企業で酒を提供する認証店と非認証店には1日当たり2万5000~7万5000円、酒を提供しない認証店には同3万~10万円とする。大企業では1日当たり20万円が上限となる。
県の旅行支援策「今こそ鹿児島の旅(第2弾)」は重点措置期間中の新規販売や予約済商品の割引を停止する。割引クーポンを購入した人にも利用の自粛を求め、返金に応じる。県有施設は対策を徹底した上で利用可能とする。
県内の25日の新規感染者数は526人で、過去最多となった。病床使用率は24日時点で37.2%だった。