JR九州、割引切符を廃止・値上げ 21年春に
JR九州は駅の窓口・券売機やインターネットで買える新幹線や特急の割引切符の一部を、2021年春に販売終了や値上げすると発表した。新型コロナウイルスで旅客収入が急減していることを受けた措置。
九州新幹線は「九州新幹線2枚きっぷ」の21区間すべてを21年3月末で終了する。ネットやアプリで予約する「九州ネットきっぷ」は、在来線乗り継ぎを含む83区間のうち15区間を4月1日から値上げする。例えば博多―熊本間は630円値上げして片道4300円に、福岡市内―鹿児島中央は470円高い9900円となる。割引率の高い「早得」も廃止や値上げとなる。
特急は「2枚きっぷ」全51区間のうち31区間で廃止し、9区間は値上げする。九州各都市から関西方面への往復割引きっぷは販売を終える。博多―宮崎間で新幹線と高速バスがセットになったきっぷも、一部を値上げする。
平均すると8%の値上げになる。JR九州は「経営悪化を受け区間ごとに利用状況や対抗輸送機関の状況を検討した」と説明している。