JR九州や西鉄、QRコード乗車券発売 非接触で簡単入場

JR九州や西日本鉄道は、トヨタ自動車系のアプリ「my route(マイルート)」上で販売するデジタルチケットの一部をQRコード化すると発表した。駅の読み取り端末にスマートフォンなどをかざすだけでスムーズに入場できる。今後はチケットの種類を増やすほか、観光施設など他の事業者に同様の端末を設置することも検討するという。
QRコード化するのはJR九州が販売する「⻑崎スローラインきっぷ」と「ぶらり大村線きっぷ」、西鉄が販売する「太宰府・柳川観光きっぷ」の3種類。マイルート上で購入でき、28日から販売を始める。

読み取り端末の設置駅はJR九州路線では⻑崎本線の諫早駅、⻑与駅、浦上駅、⻑崎駅、佐世保線の早岐駅、佐世保駅、大村線のハウステンボス駅、大村駅の8駅。西鉄は天神大牟田線の⻄鉄福岡(天神)駅、薬院駅、⻄鉄柳川駅と太宰府線の太宰府駅の4駅。各駅に乗車用と降車用を1台ずつ設置する。読み取り端末の無い駅では従来通り、駅員の目視によって通過する。
QRコードを使った乗車券の導入は全国で進んでおり、改札機と一体になったものなどもある。ただ今回は読み取り端末だけの簡素なシステムにした。西鉄の担当者は「九州の広域な観光の動きを支えるため、どこでも導入しやすい仕組みにした」と話す。