APU学生が加工のタケノコ水煮、大分のスーパーが販売

大分県地盤のスーパー、トキハインダストリー(大分市)は22日、立命館アジア太平洋大学(APU、同県別府市)の学生らが同県中津市内で収穫・加工を体験したタケノコ水煮を県内15店で発売した。100グラムあたり323円で、なくなり次第販売を終了する。同社が中津市や味の素などと連携した実証実験の一環だ。
- 【関連記事】未収穫農作物を資源に 大分・中津市や味の素が実験
APU生は今回扱う商品の大半を手掛け、大分市内の2店で販促も体験した。タケノコ水煮の隣に味の素の合わせ調味料などを並べたコーナーの前で、活用レシピを載せたリーフレットも配りながら買い物客に薦めた。参加した若林快卓さんは「学生が楽しんで加工したといったストーリーも知って食べてほしい。それが『もったいない』の解消につながる」と話した。
この実験では農業の高齢化や後継者不足で十分収穫できていない農作物(未収穫農作物)を資源に変え、循環型経済(サーキュラーエコノミー)をつくることを狙っている。フードロス削減や持続可能な地域づくりを学生が考える材料にもしてもらう。
味の素は今回の試みを踏まえ、「中津市での対象品目を拡大することや、取り組みを全国に広げることも視野に入れている」(Z世代事業創造部)としている。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
関連企業・業界
企業: