天神の旧大名小跡地、名称「福岡大名ガーデンシティ」に

積水ハウスや西日本鉄道などは21日、福岡市の天神地区に建設中の施設の名称を「福岡大名ガーデンシティ」にすると発表した。九州初進出となる高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン ホテル」を核とする高さ約111メートルの複合ビルや創業支援施設などを設ける。ホテルや商業施設は2023年4月に開業する計画だ。
施設の中核となる複合ビルは地下1階、地上25階建て。形状は福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」の西の玄関口として門をイメージした。同日、ビルの外観をモチーフにしたロゴも公開した。

施設は公民館など一部が既に完成しており、22年12月に竣工予定。ホテルはビルの17~24階に入居し、中間層はオフィス、低層階は会議場や商業施設として利用する。オフィスは各階2500平方メートルで九州最大級。入居予定は通信販売に関する企業が多いという。
敷地内にはほかに、官民連携でスタートアップを支援する施設や外国人駐在員向けの賃貸住宅を備えた11階建てのビルを建設するほか、旧大名小学校の校庭を活用した3000平方メートルの広場やイベントホールも設ける。
同日記者会見した積水ハウスの仲井嘉浩社長は「ベンチャービジネスの発信拠点、グローバル企業のアジアの窓口として、これまでにない都心のビジネス拠点を目指す」と話した。福岡市の高島宗一郎市長は「海外企業や国際会議の誘致に向けて、福岡の街を次のステージに引き上げてくれるプロジェクト」と期待を示した。