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ハウステンボス、経営破綻も経験 満足度は高く

約2200億円を投じて長崎県佐世保市に1992年3月オープンしたハウステンボス。中世から近世にかけてのオランダの古城、街並み、運河などを再現したテーマパークは、2022年に30周年を迎えた。この間、経営破綻など苦境もあったが、九州・山口の観光地で満足度が最も高いなど、人気を集めている。地域の大規模集客施設だけに、地元関係者も経営権の行方を注目する。

大村湾沿いの152万平方メートルの敷地内にアスレチック施設や観覧車といった遊具のほか、高級ホテルや分譲別荘などの関連施設を設けている。

国内外から観光客を集め、ピークの1996年度には約380万人が来園した。その後は伸び悩み、2003年に会社更生法を申請して経営破綻した。野村ホールディングス系投資会社の傘下で経営再建を目指したが、08年のリーマン・ショックもあり09年に自力での再建を断念した。

その中でHISが10年に買収し、沢田秀雄会長が社長に就任した。九州電力JR九州など地元企業5社も出資した。家族連れやシニア、カップルなど顧客層を絞り込んだイベントを継続的に展開し、11年9月期には開業以来初の単体の営業黒字を達成した。

19年には沢田氏が社長を退任し、後任にHISの坂口克彦取締役(当時)が就いた。コロナ禍で連結営業赤字に転落したが、来場者数の回復などで21年10月~22年3月期の連結営業損益は3億9200万円の黒字と、同期として3年ぶりに黒字回復した。リクルートの「九州じゃらん」の調査で、九州・山口の観光地の満足度でハウステンボスが最も高かった。

ハウステンボスは統合型リゾート施設(IR)の予定地にもなっている。長崎県が国に提出した区域整備計画によると、約32ヘクタールの敷地にカジノ施設のほか、国際会議・展示場やホテル、ショッピングモールなどを設ける。国に認められればIR事業者が約4383億円を調達して整備する。実現すればさらなる観光客誘致が期待される。

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