JR肥薩線復旧費、76億円に軽減 国が公共工事で肩代わり
政府は20日、2020年7月の九州豪雨で被災し不通が続くJR肥薩線の復旧方法を巡り、橋梁の架け直しや河岸のかさ上げなどを公共工事として肩代わりすることで、JR九州による負担を大幅に軽減する案を示した。JR九州は3月、復旧費用が235億円かかるとの試算を公表していたが、これにより76億円まで抑えられる見込み。

肥薩線は球磨川の氾濫で八代(熊本県八代市)―吉松(鹿児島県湧水町)間の約87キロメートルが不通となっている。長期的な運行計画を策定する条件つきではあるが、国の復旧支援制度を活用すると、JR九州の実質的な負担額は半分の38億円まで減らせるとしている。
熊本県庁で20日開かれた国と熊本県、JR九州の幹部が参加する検討会議で示した。