ジャパネット、サッカー場に賃貸オフィス 長崎最大規模

ジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)は2024年に開業予定の「長崎スタジアムシティ」に、長崎県では最大規模となる賃貸用オフィスビルを建設する。入居する企業の従業員がスポーツ観戦やランニング、温浴などでリフレッシュしながら生産性向上を目指す新しい働き方を提案する。
スタジアムシティはサッカー場や商業施設、ホテルなどからなる複合施設。オフィス棟は11階建てで、全体の延べ床面積が約2万9000平方メートル、うちオフィス賃貸面積は約1万6700平方メートルある。
1~3階には商業施設が入り、4階以上を賃貸オフィスとする。上層2フロアはシェアオフィスとして整備する。常時、約2千人が働くことを想定。住居用マンションにあるような開放型のベランダを採用し、水辺や山を望むオープンエアで打ち合わせや休息ができるよう工夫する。ベランダや窓からはサッカー場を見下ろせるため、仕事場からも観戦できる。

試合がない日にはサッカー場のグラウンドや観客席を入居者に開放する。スタジアムシティ内の飲食店から料理を持ち帰れるほか、休憩時間に競技場のコンコースを使ってランニングやウオーキングなどができる。複合施設内に温浴施設も設置する予定だ。
スタジアムシティは7月の着工を予定する。ジャパネットHD傘下のリージョナルクリエーション長崎(長崎市)の折目裕執行役員は「スタジアムでは年間約20のホームゲームを開催する見通しで、試合のない日を中心に働きやすい環境づくりのために施設全体を活用したい。仕事とリフレッシュを組み合わせる働き方によって入居企業の社員の生産性向上に貢献したい」と話している。