JR九州がベア見送り、西鉄は定昇分含め4500円
JR九州は18日、2022年の春季賃金交渉でベースアップに相当する賃金改善を見送り、定期昇給分として4858円引き上げると各労働組合に回答した。組合員数が最多のJR九州労組が同日、合意した。ベア見送りは3年連続で、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ業績の回復が見通しにくいことなどが理由。同労組は月1000円のベアを含む月例賃金総額2%以上の引き上げを要求していた。
西日本鉄道は定昇相当分を含めて4500円の賃上げを労組に回答し、妥結した。コロナで打撃を受けた業績が国際物流や住宅事業を中心に回復しているほか、社員の士気向上のため、昨春の3500円の賃上げから増額した。労組は定昇相当分2%の賃上げとベア1500円を要求していた。賞与は2022年3月期の業績に連動して決める。大卒の初任給を3000円引き上げ20万6000円とするなど、各職種で初任給の引き上げも実施する。