熊本空港、台北へチャーター便 新ターミナル3月開業で

熊本県は18日、熊本(阿蘇くまもと)空港の新旅客ターミナルビルが開業する3月23日に、台湾の中華航空(チャイナエアライン)が台北とのチャーター便を運航すると発表した。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の国内初となる新工場建設が進む中、蒲島郁夫知事らが12日に同社本社を訪れ要望していた。
県によると、蒲島知事ら台湾への訪問団が日本に帰国後の16日に、同社からチャーター便運航の連絡がきたという。3月23日に加えて26日にもチャーター便が行き来する見通しだ。蒲島知事は18日の記者会見で「まずチャーター便から、定期便化をお願いしたい。熊本から送客するプロモーションも必要になる」との考えを示した。
熊本空港の国際線は、熊本―高雄間に定期便があったが、新型コロナウイルスの感染拡大などで運休している。一方で、19年8月から休止していた韓国の格安航空会社(LCC)ティーウェイ航空の熊本―ソウル(仁川)間の定期便が、今月5日から運航を再開した。
熊本空港は2016年4月の熊本地震で大きな被害を受け、3月に新ターミナルビル完成を控えている。

九州で「シリコンアイランド」復活に向けた動きが広がっています。半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を機に、関連企業が九州に集まりつつあります。最新のニュースを伝えます。
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