福岡オフィス空室率低下続く、12月4.37% 民間調べ
オフィス仲介大手の三鬼商事が発表した2022年12月の福岡ビジネス地区(天神など)のオフィス空室率は、前月比0.09ポイント低下の4.37%となった。4カ月連続で低下した。拡張移転や館内での増床による成約があった。平均賃料は1坪(約3.3平方メートル)当たり1万1416円と前月から1円上昇し、最高値を更新した。

オフィス仲介大手の三幸エステートが発表した調査では、福岡市全体のオフィス空室率は0.07ポイント低下し、3.77%だった。平均賃料は1坪あたり1万4904円と、29円下がった。
三幸エステートによると、23年の福岡市のオフィス新規供給量は約8万5000平方メートルで、22年の2倍になる見通しだ。23年春に天神で竣工する「福岡大名ガーデンシティ」が3万平方メートルで、最大になる見込み。ほかに福岡市地下鉄呉服町駅近くに2月竣工する「博多FDビジネスセンター」、6月に同中洲川端駅近くで竣工する「鹿島中洲中島町ビル(仮称)」などがある。
同社福岡支店の中村竜治支店長は「22年に続きオフィスの大量供給が見込まれ、企業にとって選択肢が増える」と話した。
関連企業・業界
業界: