コロナワクチン生産設備、熊本でKMバイオが竣工式

KMバイオロジクスは16日、熊本県菊池市の菊池研究所内に整備した新型コロナウイルスワクチン生産設備の竣工式を開いた。既存の新型インフルエンザワクチン製造設備をコロナワクチンにも対応できるように改造するなどし、2022年4月に稼働する予定。事業費は約100億円で、厚生労働省の助成金を活用した。
コロナワクチンの生産設備は3棟からなり、既存の2棟に加え、今回ワクチン製造の品質試験などを実施する施設を新たに設けた。年間に約1500万回分の不活化ワクチンを生産できるという。同社の永里敏秋社長は「一日でも早く市場に提供して、国民にワクチンを選択できるチャンスが与えられるようにしたい」と意気込みを語った。