QPS研、スペースXで6号機打ち上げへ 23年6月以降
九州大学発のスタートアップ、QPS研究所(福岡市)は2023年6月以降に、小型人工衛星の6号機を打ち上げると発表した。米スペースX社のロケットに搭載する予定だ。同社は25年以降に、36基による衛星網で地表を10分間隔で観測できるサービスの実現を目指している。

同社は10月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型ロケット「イプシロン」の打ち上げ失敗により、2基の衛星を失った。打ち上げ計画を加速する方針を打ち出しており、23年初めには米国から5号機を打ち上げる予定だ。
同社の衛星が搭載する合成開口レーダー(SAR)はアンテナから地表にマイクロ波を放射し、反射した信号を分析して地表の画像を得る。カメラで地表を撮影する光学衛星と違い、曇りや雨の日でも地表の様子を正確に捉えられる。防災をはじめ、インフラの老朽化状況の確認、漁業や農業への応用などが期待されている。