経産相「改革への挑戦応援」 沖縄でスタートアップ視察

西村康稔経済産業相は12日、沖縄県沖縄市のスタートアップ支援施設「ラグーン・コザ」を視察した。起業家らが周辺の商店街の空き店舗に置く拠点も見学した。先端技術の活用促進を念頭に「国家戦略特区など様々な制度を通じ、規制改革への挑戦を応援したい」と記者団に語った。
政府はスタートアップ支援の5カ年計画を定めて起業を後押ししている。西村氏は沖縄県について「アジアに近い地理的優位性と、失敗や挑戦を許容する風土がある」と指摘した。「沖縄のスタートアップの海外ピッチイベント参加も考えたい」と述べた。
西村氏はこれに先立ち、沖縄の経済団体と那覇市内で会談し、沖縄電力による電気料金引き上げ申請などへの対応を巡って意見を交わした。沖縄は「火力発電が多く離島もあるため、燃料費高騰の影響を強く受けている」との認識を示した。
県が沖縄振興予算などを活用し、電気料金上昇への100億円超の独自支援策をまとめたことに対して「県民生活の負担軽減や沖縄経済の打撃緩和へ重要な方法だ」と評価した。
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