ふくおかFG、日本IBMと基幹システムを更新 32年度
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は11日、日本IBMと協力し、2032年度を目標に次世代の基幹系システムを構築すると発表した。システムを共同利用する広島銀行が30年度までに離脱するのに伴い更新を進める。当面はふくおかFG傘下の地銀3行で活用する。
まず26年度までの4年間で、広島銀行も利用する勘定系システムの高度化を図る。システム本体をスリム化し、個人向けのスマートフォンアプリや法人向けサイトなどとの接続性を高める。その後3行で使う基幹系システムの更新に取り組み、クラウド化も検討する。傘下のデジタル専業銀行「みんなの銀行」のシステム開発の経験も生かす。
ふくおかFGの五島久社長は「経営の足を止めずにデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を進めていく」と話した。グループ外の地銀を加えていくかどうかについては「将来にわたっての話はこの場では申し上げられない」と述べるにとどめた。
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