ふくおかFG、福岡中央銀行と経営統合 中小融資を強化

福岡銀行などを子会社に持つふくおかフィナンシャルグループ(FG)は11日、福岡県を地盤とする福岡中央銀行と経営統合に関する基本合意を締結したと発表した。2023年10月1日に株式交換を実施して福岡中央銀を完全子会社化することを目指す。福岡中央銀は福岡証券取引所を上場廃止となる見通し。両行の営業エリアに多い中小企業へのアプローチを強化する。
ふくおかFGは傘下に福岡銀と熊本銀行、長崎県地盤の十八親和銀行の地銀3行を持ち、福岡中央銀が4行目になる。福岡銀は福岡中央銀の筆頭株主で、現段階で14.4%を出資している。福岡中央銀の現頭取はふくおかFG出身者だ。
福岡中央銀は中小企業を中心とする融資に強みを持つが、デジタル化への対応などに課題があった。本部機能の集約や銀行事務の共同化など、業務をふくおかFGに委託し、中小企業の融資を強化・開拓する。福岡銀と福岡中央銀の両行の合併は、「それぞれの強みをいかした事業展開」をするため実施しない。
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