北九州市長選、北橋市長が5選不出馬へ 「応援に回る」
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北九州市の北橋健治市長は11日、市役所で報道陣の取材に応じ、2023年2月の任期満了に伴う市長選について「応援に回る」と述べた。後日、正式な態度表明の場を設けるとしたが、事実上の不出馬表明とみられる。北橋氏は07年に市長に初当選し、現在4期目。16年ぶりに新市長が選ばれる見通しとなった。

北橋氏は、市議会の自民党系会派と旧民主党系会派が10日に国土交通省から内閣府へ出向中の現職官僚に立候補を要請したことを受け、取材に応じた。「(官僚)ご本人が決意を表明すれば、私は応援に回る」と語った。
市長選にはこれまでに、元厚生労働省官僚の武内和久氏が無所属での立候補を表明している。
北橋氏は1986年に衆院議員に初当選し、当選6回を重ねた。市長に転じた後は、特定危険指定暴力団「工藤会」の市内の本部事務所を撤去するなど、治安とイメージの回復に尽力した。ただ、地元経済界からは「国とのパイプが細く、産業振興が課題」との声も出ていた。