九電工と九州大学、脱炭素やDXで包括連携
九電工は10日、九州大学と産学連携の協定を結んだと発表した。脱炭素やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進につながる技術を、建設業界での活用を見据えて共に開発・実用化していく。まずは蓄電池を使って再生可能エネルギーを生かす仕組みの構築や、設計・施工・計測などに使うロボット技術を開発する。

同日、九大伊都キャンパス(福岡市)で調印式を開いた。出席した九電工の佐藤尚文社長は包括提携により「経営やDXの戦略を練る部門を含め、組織として一緒に勉強して知見を得られる」と説明した。大学の新技術や学術データを使い、ロボットなどの機器だけでなく、制御の仕組みなどソフトの開発でも連携する。また、同大学が持つデザイン分野など幅広い領域で連携先を探る方針だ。