「くまモン」商品の20年売上高、最高の1698億円

熊本県は県のPRキャラクター「くまモン」を利用した商品の2020年の年間売上高が、国内外で少なくとも1698億円となり過去最高だったと発表した。調査開始から9年連続で最高を更新し、累計売上高は9891億円となった。
蒲島郁夫知事が公表した。関連商品を扱う国内外3246事業者のうち、回答があった3074事業者の売上高を集計した。国内の売上高は19年比8%増の1634億円、海外は1%減の64億5900万円だった。

ぬいぐるみやおもちゃなどのグッズ販売は新型コロナウイルスの影響もあり、国内外ともに19年と比べ減少。一方で「巣ごもり需要で堅調だったようだ」(県くまモングループ)という食品関連は国内外ともに増加した。くまモンの海外利用について県は18年、海外企業にもイラスト使用を有料にして解禁していた。
蒲島知事は「コロナ禍が過ぎたら、グッズなどの販売だけでなく観光客ら人の流れを熊本に呼び込む力をこれまで以上に発揮してほしい」と期待をかけた。