九州電力、複数ドローンを遠隔で自動制御 インフラ点検
九州電力は7日、国内で初めて遠隔で複数のドローン(小型無人機)を自動・自律制御する実証をしたと発表した。苓北発電所(熊本県苓北町)の構内で、3機のドローンを使い実施した。インフラ点検での利用を想定し、パソコンで全機を同時に操作しながら、各機体で撮影した映像をリアルタイムで一元管理することを試した。ノウハウを蓄積し、ドローンの機能強化や高度な点検サービスの開発もつなげる。

ドローンによる設備点検大手、ジャパン・インフラ・ウェイマーク(大阪市)と連携して実施した。機体は米スカイディオ社製を採用した。人工知能(AI)による自律飛行や全方位障害物回避機能を備え、全地球測位システム(GPS)が対応できない環境でも安全に飛行できるという。
九電とジャパン社は2021年5月、インフラ点検に関するドローンの機体や関連サービスの共同開発を始めた。ドローンの活用範囲を広げ、インフラ点検の受託などサービスの開発につなげる。