九州で半導体人材育成、産学官でコンソーシアム設立

九州経済産業局などは九州で半導体製造に関わる人材育成を進める産官学のコンソーシアムを3月末をめどに立ち上げる。7日、熊本県に進出する台湾積体電路製造(TSMC)とソニーグループの合弁会社や九州経産局などが参加し、福岡市で準備会合を開いた。九州で半導体関連産業の集積が進むなか、人材不足が足かせにならないように育成を急ぐ。
会合には合弁会社や九州経産局のほか、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町)や精密部品加工のピーエムティー(福岡県須恵町)など11社・団体、九州大学や九州工業大学、福岡県や熊本県など九州7県が出席した。
参画する企業や自治体は育成カリキュラムなどを設定しながら、人材育成と確保を目指す。また企業間取引を活性化し、新たな産業の育成に取り組むほか、海外との交流によってグローバル人材の育成や九州企業の価値向上を目指す。
同日記者会見した九州経産局の後藤雄三局長は「産業界、教育界含めオール九州で半導体の基盤を強化していく」と話した。TSMCの新工場は従業員約1500人の雇用を予定しているが、約7割は現地採用や外部委託で対応する見通しであることも明かした。
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