JR九州の4~12月、純利益2.3倍 旅行支援などで鉄道回復
JR九州が7日発表した2022年4〜12月期の連結決算は純利益が前年同期の2.3倍となる215億円と、大幅増益だった。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた鉄道利用が政府の需要喚起策である全国旅行支援や訪日外国人(インバウンド)の回復により持ち直し、ホテル事業も黒字転換した。
売上高にあたる営業収益は前年同期比17%増の2612億円だった。主力の運輸サービスの営業収益は29%増の1009億円と、急増した。
このうち鉄道旅客収入は32%増の887億円となり、コロナ前の18年同期の78%まで回復した。特に新幹線の定期以外での運輸収入が56%増の296億円、輸送人員も63%増の683万人と好調に推移した。同社は23年3月通期で、同収入をコロナ前の81%まで回復させることを目指す。
原油価格の高騰などで動力費(単体)は25%増加したが、好調な利用から連結営業利益は8.1倍の225億円となった。
23年3月期の連結見通しは、売上高が前期比16%増の3814億円、純利益は2倍の266億円で据え置いた。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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