西日本FHの22年4~12月、純利益29%増 負ののれんで
西日本フィナンシャルホールディングス(FH)は6日、2022年4〜12月期の連結純利益が前年同期比29%増の258億円だったと発表した。同年10月に九州リースサービスとシステム開発のシティアスコム(福岡市)をグループ化したことで、負ののれん発生益を計上。外債の売却損を吸収した。
本業のもうけを示すコア業務純益は3%減の325億円だった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げにより米金利が大幅に上昇したことでドルの調達コストが急増、資金利益が2%減少したことが響いた。
経常利益は6%増の326億円だった。有価証券の保有状況の見直しを進めるなか米国債で売却損を計上したが、九州リースへの追加出資に伴う負ののれん発生益で補った。
23年3月期の業績見通しは据え置いた。経常利益は前期比12%減の335億円、純利益は7%増の260億円となる見通しだ。
地方銀行や信用組合、信用金庫の最新ニュースをまとめました。人口減少が進む地方で経営統合による経営力強化や新規事業、地方企業育成などを進める各金融機関の最新ニュースや解説をお届けします。