佐賀県立大学、28年度めど開学へ 地域産業の人材育成
佐賀県は2028年度をめどに、県立大学を開学する。IT(情報技術)や経営などを一元的に学ぶ「理文融合型」の大学を目指し、地域産業の中核人材を育成する。定員は1学年200〜300人で、県が設置する公立大学法人が運営を担う。設置費用は最大で200億円を見込む。
山口祥義知事が記者会見で基本構想を明らかにした。県内の4年制大学は佐賀大学と西九州大学の2校で、県によると全国の都道府県で最も少ない。県内の若者の多くが大学進学時に県外に出る状況が続いている。山口氏は22年12月の知事選で、流出防止策として県立大開設を公約に掲げていた。
県立大全体の定員は1000人前後で、企業や研究機関などと連携した実践的で課題解決型の教育を提供する。入試での地域枠の設定なども検討する。16日開会の定例県議会に関連予算案を提出する。