九州・沖縄の景況、感染拡大で5カ月ぶり悪化 民間調査
帝国データバンク福岡支店が発表した7月の九州・沖縄の景気動向調査で、企業の景気動向を示す景気DIは前月比0.7ポイント低下の41.5だった。悪化は2月以来、5カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染「第7波」の影響でサービス業の景況感の落ち込みが大きく、全体を押し下げた。
業種別ではサービスが前月から3.5ポイント低下の44.4だった。オミクロン型の感染が急拡大した1月(4.9ポイント悪化)以来の悪化幅になった。燃料高が収益圧迫要因となる運輸・倉庫は前月比0.7ポイント低下の31.9と2カ月連続で悪化し、21年2月以来の低水準になった。

今回悪化したのは10業種中4業種にとどまったものの、第7波やコスト高の影響は幅広い業種に及んでいる。帝国データバンク福岡支店は「経済の先行き不透明感は強く、経営者の心理に不安をもたらしている」と指摘する。
調査は7月15~31日に実施。946社から回答を得た。
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