福岡銀行、新たなSDGs融資 独自評価システムも活用
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下の福岡銀行は、脱炭素など持続可能な開発目標(SDGs)の実現に取り組む企業を対象とした融資商品「FFG本業支援ローン」の取り扱いを始めたと発表した。ふくおかFGが開発した独自の評価システム「サステナブル・スケール・インデックス」を使い、企業のSDGsやESG(環境・社会・企業統治)の取り組みを数値化する。課題解決に向けた支援もする。
同ローンには、温暖化ガスの排出量削減などの目標を設定する「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)型」と、再生可能エネルギーへの設備投資など環境問題の解決を目指す事業に融資する「グリーンローン型」の2タイプを設けた。融資金額はいずれも5000万円以上。SLL型は目標達成した場合、貸出金利を引き下げる。格付投資情報センター(R&I)が国のガイドラインなどに適合すると評価した。
「FFG本業支援ローン」SLL型の1号案件として輸入車ディーラーのウイルプラスホールディングス(東京・港)が10億円を借り入れることも発表した。資金使途は運転資金で、温暖化ガスの排出削減や再生可能エネルギーの活用などを目標に掲げる。
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