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筑邦銀行系、ふぐ料理会社を事業承継 株式を永続保有

筑邦銀行と事業承継機構(東京・千代田)の共同出資会社であるちくぎんビジネスエターナルサクセッション(C-BES、福岡県久留米市)は1日、ふぐ料理の宅配を手掛けるふく太郎本部(北九州市)の事業を承継したと発表した。C-BESが株式の3分の2以上を取得し、社長を派遣した。株式を永続的に保有することで、雇用を守りつつ地元で事業を継続できるようにする。

ふく太郎本部は1958年に設立し、ふぐの衛生管理や個人向けの宅配でいかせる冷凍技術に強みがある。業績は堅調だったが、創業一族の前社長は80代で後継者がいなかった。

株式の取得に合わせ、事業承継機構が紹介した食品メーカー出身者が社長に就任した。前社長は相談役に就いた。経営方針は大きく変えず、大手小売業者への営業を強化して事業の拡大を目指す。

一般的な事業承継の場合、ファンドや事業会社が買い手となることが多い。買収後に転売されたり、企業の経営方針が大幅に変わったりすることもある。C-BESは承継した企業の株式を持ち続けて転売せず、必要なら新たな経営者を派遣して事業を継続する。

買収資金は筑邦銀行と事業承継機構が出し、両者は承継した企業の配当などを得る。

帝国データバンク福岡支店によると、九州・沖縄企業で後継者が「不在」の割合は2022年10月時点で57.2%となっている。筑邦銀行は事業承継問題を抱える企業は多いとみて、同行が主要取引行ではない企業にもアプローチする。

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