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日亜化学、新型コロナで前期最終3割減益

発光ダイオード(LED)国内大手の日亜化学工業(徳島県阿南市)は26日、2020年12月期の連結最終利益が前の期から3割減となる275億円になったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で主力のLEDが車載向けを中心に需要が減少。2期連続で減収減益となった。21年12月期は車載向けLEDの回復や電池材料の増加で増収増益を見込む。

日亜化学工業は2期連続で大幅な減収減益となった(徳島県阿南市)

売上高は前の期比9%減の3672億円となった。苦戦が目立ったのはLEDとLD(半導体レーザー)を主体とする光半導体事業だ。液晶バックライト用LEDはコロナ禍の巣ごもり需要を背景に、PCやタブレット端末向けが伸びたものの、大口顧客であったスマホの新機種が有機ELを採用したことで売り上げを減らした。照明用LEDも減少した。

自動車に搭載するLEDは年末にかけて回復したものの、上半期の大幅な落ち込みを補えなかった。LDも教育用プロジェクターの低迷を受け振るわなかった。光半導体事業の売上高は欧米で増えたものの、国内とアジアで2ケタ台の落ち込みとなり全体では2547億円と前の期比8%減、営業利益は456億円と同25%減になった。

一方、リチウムイオン電池材料を中心とする化学品事業はコロナ禍でも堅調に推移した。環境規制の強化が追い風となり、電気自動車(EV)に搭載される電池向けなどが増加。個人向けも伸び、正極材料の出荷量は同8%増となった。原材料価格の下落で化学品事業の売上高は同11%減の1124億円になったものの、営業利益は128億円と同89%増となった。

21年12月期の業績見通しは公表していないが、同社では液晶用バックライトやスマホ用フラッシュライト、車載向けLED、電池材料の拡大で増収増益を見込んでいる。研究開発費の前期実績は371億円で、21年12月期も同水準を確保する。電池材料の設備増強を計画しており、今期の設備投資額は1200億円と前期実績(700億円)から7割強増やす。

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