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平城宮跡貫く近鉄奈良線移設へ 2060年度完成目指す

奈良県と奈良市、近畿日本鉄道は25日、近鉄奈良線が横断する世界遺産「平城宮跡」の周辺の渋滞対策で、近鉄奈良線の線路移設を盛り込んだ「踏切改良計画」を策定し、国土交通省に提出した。昨年7月に県の移設案をもとに協議入りした3者は、近鉄奈良線の高架化、地下化を含めた移設で合意。総事業費はおよそ2000億円を想定し、2041年度に着工、60年度の完成を見込む。

計画によると、移設先として朱雀門の南を東西に走る大宮通りを想定。平城宮跡南側は地上に線路を敷設するが、宮跡東側は地下化する。同時に京都線や橿原線も乗り入れる大和西大寺駅を立体交差化する。

近鉄は移設に難色を示してきたが、20年7月に国を含めた県市との合同会議で譲歩し、県の移設案を前提にした改良計画を策定することで一致していた。近鉄は高架化区間のうち、大和西大寺駅寄りの一部で事業費の約7%を負担。残りの高架化区間はすべて行政側が負担することで、県の移設案に合意した。地上部と地下化区間の近鉄分の負担については、今後協議を続けるとした。

国交省は、遮断時間が長い「開かずの踏切」や、遮断機や警報器がなく事故が多い踏切道について、改正踏切道改良促進法に基づき、自治体や鉄道会社に改良を求めている。平城宮跡周辺の4つの踏切道と大和西大寺駅周辺の4つの踏切道についても、渋滞などを理由に近鉄と県、市は20年度中に改良計画を提出することを求められていた。

25日に記者会見した奈良県の荒井正吾知事は、「危険な踏切改良のメドがついて良かった。平城宮跡という文化財保存を第一に、線路の移設を進めていきたい」と話した。県では平城宮跡の南側に朱雀大路駅(仮称)、新大宮駅と近鉄奈良駅の間に油阪駅(仮称)を計画しているが「これら新駅については近鉄と別途協議をしていく」とした。

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