/

福井鋲螺、工場で太陽光発電 北陸電が設置費用負担

精密金属部品の福井鋲螺(福井県あわら市)と北陸電力は1日、福井鋲螺の工場屋上で太陽光発電を始めたと発表した。北陸電が導入した「太陽光発電設備の第3者所有モデル」の第1号案件となる。北陸電が設置費用を負担することで、福井鋲螺は再生可能エネルギーを低コストで利用できる。

工場棟(手前)に太陽光発電設備を設置した(福井県あわら市)

福井鋲螺の細呂木事業所(同)の工場棟屋上に設置した太陽光発電設備の運用を始めた。パネルは2418枚あり、発電容量は約822キロワット。売電のための大規模太陽光発電(メガソーラー)より規模は小さいものの、発電した電力を利用する自家消費型では北陸最大級という。

福井鋲螺は細呂木事業所の電力使用量の約11%をまかなえると想定する。屋上全面をパネルで覆うことによって断熱性が高まり、工場棟内のエアコン稼働を抑える副次的な効果も期待する。二酸化炭素(CO2)排出削減量は年間422トンを見込む。

北陸電の第3者所有モデルでは、同社が費用を負担して発電設備を設置する。利用する事業者と長期の電力販売契約を結び、使用量に応じて得るサービス料金から設置費用を回収する。福井鋲螺は「20年程度の利用契約」を結ぶ代わりに設置費用が不要となる。再生可能エネの利用による環境負荷の低減のほか、通常の電気料金と遜色ない価格がメリットとなる。

北陸電は長期にわたって安定したサービス料金を受けとれる。同社は23年3月期までの中期経営計画で、再生可能エネ関連の新サービスを積極的に開発すると掲げており「(CO2排出を実質ゼロにする)カーボンニュートラルに取り組む企業のニーズを開拓したい」と説明する。ベアリング部品の東振精機(石川県能美市)も1日、福井鋲螺と同じ枠組みで太陽光発電設備の運用を始めた。

福井鋲螺は電気自動車やハイブリッド車のバッテリー電極や電子機器部品を生産する。取引先の輸出企業などから国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に沿った事業展開をするよう要請が強まっている。

打本幸雄社長は「(冷間鍛造という)製造技術などで環境配慮を追求してきた。SDGsは重要な経営課題」と話す。太陽光発電設備は細呂木事業所の別の工場棟や、石川県加賀市などにある工場への設置も検討する。(佐藤栄基、伊地知将史)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連企業・業界

企業:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン