立命館大、「サイバーキャンパス」で学生間の交流促進
立命館大学は23日、新型コロナウイルス禍の学生交流の場をオンライン上に設けた。「サイバーキャンパス」と銘打ち、課外活動の勧誘や就職活動の情報共有などを活発化させる狙いだ。当面は主に課外活動の情報発信の機会として運用、4月からは新入生のキャンパスライフをオンラインでも充実させていく。

サイバーキャンパスは大学と学生が協力して運営する。オンライン上にいくつかの「島」を表示。「キャンパス島」や「サークル島」をクリックすると、キャンパスの様子や各部活動の取り組みが紹介される。文字だけではなく参加する人のアイコンを表示するなど身近に感じられる工夫をした。Zoom機能を設けて、学生同士が顔をあわせて交流することも可能だ。
同大の仲谷善雄学長は「コロナで学生たちのつながりの場が失われたと痛感した」と話す。実際にコロナ禍では課外活動への参加や友人との交流などに悩む学生の声が多かったという。人が交流する場の機能を、オンライン上でも補完していく。今後は就職活動や留学生との交流など、必要に応じて機能を拡張していく。