トナミHD、山形の運送会社と資本提携 拠点を相互活用

トナミホールディングス(HD)は22日、山形県地盤の第一貨物(山形市)の持ち株会社であるディー・ティー・ホールディングスと資本・業務提携すると発表した。相互に配送の拠点を活用し合い、運営コストの低減を目指す。物流情報のデジタル化にも共同で取り組む。
トナミHDが非上場であるディー・ティーHDの既存株主と相対取引で株式を取得する。取得総額を上限にディー・ティーHDも市場買い付けなどでトナミHD株を持つ。取得総額や互いの出資比率などは明らかにしていないが、「支配・被支配の関係が生じるものではない」(トナミHD)という。
トナミHDは北陸や中部、関西などに事業を広げ、2020年3月期の連結売上高は1381億円。一方、ディー・ティーHDは1089億円で、東北に強い。両社は1969年から業務提携関係にある。物流業界でドライバー不足やデジタル化といった課題に直面する中、互いの資産を活用しながら事業を効率化し、収益力を高める。
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