フジ旅行子会社、中四国の4割閉店 コロナで需要減

スーパーのフジ子会社で旅行事業のフジ・トラベル・サービス(松山市)は、中四国にある店舗の約4割にあたる10店を2月に閉店する。新型コロナウイルスの感染拡大の長期化で、旅行需要の回復が当面見込めないことから店舗網を整理する。フジが地盤とする愛媛、広島両県に事業を集約する。
フジ・トラベル・サービスは中四国で23店を運営している。閉店するのは愛媛、香川、高知、山口各県の2店ずつと、広島、徳島両県のそれぞれ1店。いずれも2月23日で営業を終える。残る店舗は愛媛と広島の合計13店となる。
フジの20年3~11月期の連結決算で、旅行事業の売上高にあたる営業収益は前年同期比82%減った。年末年始以降は国の観光需要喚起策「Go To トラベル」の一時停止などの影響もあり、旅行需要が急減している。閉店により余剰する従業員はフジグループでの雇用維持を検討している。