石川・福井の並行在来線会社に財政支援 政府
政府は北陸新幹線金沢―敦賀(福井県)間の並行在来線を運営する第三セクター2社に財政支援する方針を固めた。金沢―敦賀間は追加工事などにより開業が1年遅れ、2024年春にずれ込む。これに伴って三セク2社は運賃収入がないまま、人件費などの支出が長引くため、特例で支援することにした。今国会に関連法案を提出する。

支援対象は、敦賀開業に伴ってIRいしかわ鉄道を延伸させる石川県の運営会社と、福井県の会社。人件費や運営費がかさみ資金不足が懸念されており、石川、福井両県が支援を求めていた。
国土交通省は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が2社に出資する仕組みを設ける方針で、具体的な金額は関連法の成立後に、両県などと調整する。
金沢―敦賀はトンネルの地盤膨張に伴う追加工事などで開業が当初予定していた23年春から1年遅れる。開業後は、この区間と並行して走るJR北陸線の経営が分離され、三セク2社に移る。〔共同〕
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