高知市、2月から「パートナー登録制」 多様な性に対応
高知市は20日、LGBT(性的少数者)のカップルを公的に認める「パートナーシップ登録制度」の受け付けを2月1日から始めると発表した。多様な性を認め偏見や差別をなくす試み。市は新制度を受け、4月をめどにLGBTカップルの市営住宅への入居を円滑にできるようにする。
カップルの双方が成年に達しており、配偶者がいないことなどが登録への申請要件。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人に配慮し戸籍上、同性であることは要件にしなかった。申請は予約制で25日から受け付ける。市の担当者は個室で手続きする。市は登録後、A4サイズと携帯カード型の2種類の登録証を交付する。
登録証の法的効力はないが、「民間事業者に制度の趣旨を理解してもらい、利用可能なサービスの拡大につなげたい」(岡崎誠也市長)としている。LGBTカップルは集合住宅の賃貸契約や病院での面会・情報提供でままならないことが多いとされる。
