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広島市のPCR検査スタート 住民向け伸び悩む

広島県は19日、広島市中区の住民や就業者ら最大8000人を対象とした新型コロナウイルスのPCR検査を始めた。次の感染再拡大時の大規模実施に備えた「試行的な取り組み」として位置づけていて、予約管理、検査など各工程における問題点の洗い出しを狙う。ただ、住民向け検査の予約数は計画の4分の1程度にとどまっており、周知や協力の呼びかけが課題となっている。

ドライブスルー形式でも検査キットの受け渡しをした(17日、県が実施したリハーサル)

午前10時前、会場となっている旧市民球場跡地(広島市)には検査を希望する人の列ができた。入り口には30人ほどが並び、開始予定の午前10時から5分ほど繰り上げて受け付けを始めた。

40代男性は「特に症状はないが無症状でも感染している人がいるので、せっかく県で検査してくれるのであれば」と参加。「結果が出るのは20日以降ということで少し不安もある」と話した。70代女性は「問診票の記入などで少し戸惑うところがあり、説明を徹底してほしかった」と感想を漏らした。

検査会場はドライブスルー形式に加え、徒歩でも来場できるように動線が分けられている。会場での滞留を防ぐため、薬局で受け取った検査キットであらかじめ採取した検体を持参する方法も採用。初日が平日ということもあり、渋滞の発生や大混雑は見られなかった。

開場前に30人ほどが列を作った(19日午前、広島市)

21日までは住民が対象で、3日間で最大6000人を検査する計画だ。一方、19日午前12時時点の集計によると住民向け検査の合計予約数は1508人。当初計画の4分の1にとどまる水準となっており、湯崎英彦知事は「1日2000人というキャパ(検査能力)であるので、それに対しては低いレベルだ」と話した。感染が落ち着いている局面ということもあり、「検査をしたいと思う人が減っているのだと思う」(湯崎知事)。

県は検査対象を中区13地区の住民としてきたが、検査能力に余力があるとして19日に中区全域の住民に対象を拡大した。湯崎知事は「トライアルの結果を振り返る必要もある。多くの人に協力してほしい」と呼びかけた。

就業者向けの検査は24日からの3日間で実施する予定で、希望する事業所に検査キットを送付・回収する。対象は2000人としているが、希望者はすでに3000人を超えている。県は住民向けの検査数が逼迫しない範囲で、就業者向け検査の枠を拡大する。当面は予約を受け続ける方針だ。

県は当初、広島市中心部4区合計で約28万人の検査を想定していた。約1カ月にわたる大規模検査で無症状感染者を早期に囲い込み、感染拡大の芽を摘む狙いがあった。一方、広島市内の感染状況が改善したことを受けて、規模を大幅に縮小。今後の本格実施に向けた予行演習として取り組むことになった。

(田口翔一朗、沢沼哲哉)

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