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島津製、仏トタルとバイオ燃料分析で共同研究

島津製作所は仏トタルなどとバイオ燃料の成分分析システムの開発を進める

分析機器大手の島津製作所は19日、仏エネルギー大手トタルと共同研究契約を結んだと発表した。仏ポー大学やスペインのオビエド大学も含めた4者で研究を進め、2023年までにバイオ燃料の品質安定化に役立つ分析システムの開発を目指す。世界的に脱炭素の流れが加速しており、石油メジャーらと組んで新たな商機につなげる。

島津がトタルと共同研究をするのは初めて。これまでは米アジレント・テクノロジーズなどの米分析機器大手が石油メジャー向けには強いとされ、島津は食い込めていなかったもようだ。新たな市場であるバイオ燃料分野での協力関係を深め、他社に先んじて市場開拓を進める狙いがある。

具体的に研究を進めるのはバイオエタノールやバイオディーゼルなどのバイオ燃料の成分分析だ。バイオ燃料には有機酸やアルデヒド、フェノールなど「含酸素成分」が含まれており、品質を一定に保って生産するためには取り除く必要がある。特に、依然として特定されていない未知の含酸素成分があるため、「ガスクロマトグラフ質量分析計」と呼ばれる微細な分析装置を使う必要がある。ただ、分析には数時間ほどかかっており、バイオ燃料普及の課題になっていた。

すでにトタル、ポー大学、オビエド大学の3者は含酸素成分を数十分で特定できる技術を保有している。今回の共同研究では、研究室レベルの技術を実用化までもっていくのが最大の狙いだ。島津は3者と協力し、自社のガスクロマトグラフ質量分析計を中心にソフトウエア開発を含めて一体的なシステム開発につなげる。トタルのマリー・ノエル・セメリア最高技術責任者(CTO)は「バイオ燃料の製品化には正確な含酸素成分の測定が欠かせない。島津とイノベーションを加速したい」と話した。

島津製は分析機器大手。ガスクロマトグラフや質量分析計など微細な分析機器ではアジア最大手。

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