/

金沢の繁華街、時短営業スタート 不満と失望

営業時間の変更を知らせる張り紙が相次いだ木倉町

金沢市の片町と木倉町で飲食店の営業時間短縮が22日から始まった。新型コロナウイルスの新規感染者の急増により、石川県は同地区で酒類の提供を午後8時まで、営業を同9時までとするよう求めている。14日間の要請に応じれば一律56万円を支給する。だが対象地区や周辺の飲食店からは、対応の遅さや地域選定に不満の声が相次ぐ。

22日午後の片町。営業開始を夜から早めて昼にオープンした店があったにもかかわらず、人通りはまばらだった。営業時間の短縮や臨時休業を知らせる張り紙もあちこちで見られた。

石川では時短要請を発表する前日の16日までの2週間に8件のクラスターが起きた。うち6件が片町地区の接待を伴う飲食店などでの発生。同日までの1週間の県内での新規感染者数は、前週比25%増の134人と同日時点で過去最多だった。

富山県では1月、石川に先んじて飲食店に時短を要請した。同月は石川でも7日に25人の感染が判明したが、同25日には1人まで減少していた。谷本正憲知事は今月17日、時短要請をこれまでしなかったことについて記者団に「危機感を持ったのはここ10日間」と釈明した。

対象地域の飲食店では感染拡大状況から、時短要請自体は仕方がないと見る店舗は多い。ただ、県の対応遅れを指摘する声は根強い。あるバーの経営者は「感染者が増えるのに合わせ客は減った。もっと早く時短要請していれば感染を抑えられたのでは」と話す。別のバーの店主も「協力金はありがたいが、やっとかと思う」。

石川県は12日に独自の警報を発令し、若者に接待を伴う飲食店の利用を慎重にするよう求めた。これは富山県が独自の警戒レベル引き下げ方針を発表した日だ。結局、石川では感染拡大を抑え込めなかった。

片町の日本料理店の店主は「警報では何も意味がなかった。対応が後手としか思えない」と語気を強める。「何百万円もかけて感染対策を徹底している店もあり、ひとくくりに時短営業を求めるのはどうか」と対象への不満も漏らす。

対象地区近隣の飲食店からは失望の声も。片町から長町にまたがるせせらぎ通り商店街は、対象店舗か否かが商店街の中で分かれた。高崎正剛会長は「同じ繁華街にありながら、道1本を挟んで対応が変わるのはおかしい」と憤る。

同商店街は19日、対象地区の拡大を県に陳情した。高崎会長は「商店街に所属する店舗は、足元の売り上げが(前年に比べ)おおむね8割減っている。今後さらに人出は減るだろう。対象を広げないと街全体の活力が失われる」と話した。(前田悠太、毛芝雄己)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン