書類ファイルを飛沫防止仕切りに 近大と町工場が開発

段ボール製造のマツダ紙工業(大阪府東大阪市)と近畿大学は書類ファイルとしても使える飛沫防止パーテーション「ファイルDeガード」を共同開発し、イオンなどで販売を始めた。内側に書類を挟んで持ち歩き、広げれば前と左右の三方を仕切れる。新型コロナウイルスのもとで安心して学びたいという近大の学生からアイデアを得た。
パーテーションとして使用する際の大きさは高さ42センチ、前面の幅49センチ、側面の幅はそれぞれ24センチ。段ボールでできているため175グラムと軽く、持ち運ぶ際はA3サイズに折り畳める。イオンの一部店舗とネット通販「イオンスタイルオンライン」、文具店などで990円で販売する。マツダ紙工業の松田和人社長は「いつでもカバンから取り出してパーソナルスペースを作れるので、学生以外にも便利」と話している。
近大はコロナ対策の一環として、キャンパスのある東大阪市周辺の企業とのコラボを推進している。今回のパーテーションは文能照之教授とゼミ生が開発に協力した。ほかにも飛沫防止効果の高いプラスチック製マウスシールドを開発し、小学校や飲食店に配布している。